minatoflare144’s diary

アウトプットの練習

「とき」と「時」と「場合」

 十時愛梨ちゃんについての記事ではありません。

 文章を書くとき、「トキ」という言葉をよくつかいますよね。このとき、ひらがなの「とき」と、漢字の「時」、どちらを使えばいいのでしょうか。この使い方としては、

 

・「場合」と言い換えられるときは、「とき」

・時間を表すときは、「時」

 

というようなルールになっています。

 最初のほうの文章を読めばよくわかると思いますが、時間を表す「時」を使われることはほとんどありません。「時」を使う例を出そうと思ったのですが、考えていても思いつきません。だいたいの「トキ」は、場合と言い換えられるんですよね。

 

 

 

 「時」を使われている例を思いつきました。遊戯王です。「~時、…できる」というアレです。ユベルさんにちょっときてもらいましょう。8年くらい前にネフユベル使っていましたしね。(画像の載せようかと思いましたが、著作権のことちゃんと確認してないのでやめました。いまさらですが。)

 

このカードは戦闘では破壊されず、

このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

フィールド上に表側攻撃表示で存在する

このカードが相手モンスターに攻撃された場合、

そのダメージ計算前に攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

また、自分のエンドフェイズ時、

このカード以外の自分フィールド上のモンスター1体をリリースするか、このカードを破壊する。

この効果以外でこのカードが破壊された時、自分の手札・デッキ・墓地から

ユベル-Das Abscheulich Ritter」1体を特殊召喚できる。

 

 この最後から二行目以降の、「このカードが破壊された時~特殊召喚できる。」という文言がそれに該当します。これは「時の任意効果」と呼ばれているものです。ここでの「時」は、破壊されたその瞬間を表しています。だから、破壊された後に別の処理が入ると、 破壊されたその瞬間ではなくなるため、「できる」という任意で発動できる機会を失ってしまいます。

 

 では、「~場合…できる」のときはどうでしょう。「~場合…できる」の効果を持つモンスターを必死で探した結果トリックデーモンが場合の任意効果らしいのでまたも効果を掲載します。

 

このカードがカードの効果によって墓地へ送られた場合、

または戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、

デッキから「トリック・デーモン」以外の

「デーモン」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。

「トリック・デーモン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 「墓地へ送られた場合~手札に加える事ができる」という文言がそれに該当します。これは、「場合の任意効果」と呼ばれているもので、この場合はタイミングを逃しません。「場合」のときは、その墓地に送られた瞬間をさしているのではなく、墓地に送られた事実そのものについてさしているからです。墓地に送られたという事実は、他の処理をはさんだとしても消えることはありません。だから、いわゆる「タイミングを逃す」ことはないのです。

 ここでの「場合」は「とき」とすることもできますが、「時の任意効果」はタイミングを逃し、「ときの任意効果」はタイミングを逃さない、だとすると、現状以上に難解なものとなってしまいます。KONMAI語レベルが20くらい上がりますよ。だから、遊戯王では「時」と「場合」で使いわけているのでしょう。

 

 「とき」と「時」の問題は、日本語だから難解なものとなっています。そこで、英語で考えてみましょう。「とき」を「If」、「時」を「When」と訳すことができます。日本語だと同じ言い方ですが、英語になると、少しは理解が楽になると思います。

 他にも、同じ言い方でも英語で違う言い方をするものがあります。謝るときの「すみません」と何かを尋ねるときの「すみません」です。前者は、「I'm sorry.」、後者は「Excuse me.」です。これをわかっていないと、英語で道を尋ねるときに、知らない人に突然謝罪をすることになり、とても奇妙なことになります。

 

 「とき」と「時」の使いわけかたは理解できたでしょうか。この文章でも、「とき」を大量に使っていますが、もしかしたら、これだけ説明しているのに、自分で使いかたを間違えていることがあるかもしれないので、そのときは、ご指摘お願いします。でも、普通に文章を書いていて、「時」を使うケースは、ほとんどないと思います。

 

おわり