minatoflare144’s diary

アウトプットの練習

オタサーの囲い勘違い騎士道事件

サークル活動の関係で作られた物語です。いろいろあってお蔵入りしましたが、(勝手に)蔵出しします。部屋にあるものをなんとなく眺めていたらメモが出てきたんですよね。

  事件名は、実際にある「勘違い騎士道事件」をさんこうにして作ったため、その名前を冠しています。騎士要素ほとんどないですけどね。「痴情のもつれ~オタサー編~」って言っているときもありました。「勘違い騎士道事件」については各自wikipedia大先生に聞いてください。

 

登場人物

・オタサーの囲い(21) 加害者。 身長173cm キモオタ。 視力はとても悪い。 オタサーの姫のone of 彼氏s(本人は彼氏のつもりでいる) 以降『囲い』表記

DQN(22) 被害者 181cm イケメン 親が金持ちでいい感じのマンションに一人暮らし 以降『D』表記

・オタサーの姫(19) 特に設定の詳しいことは書いてありませんでした。各々想像するオタサーの姫を当てはめてくれればいいです。 以降『姫』表記

・マンションの郵便受けを確認している住人(目撃者) 以降『住人』表記

 

事件の流れ 22:00~23:00

 1, 囲い、Dと姫が一緒に歩いているところ発見、あとをつける。

 2, D、姫を連れてDの住むマンションの中へ、自動ドアから入ろうとする。(マンションのエントランスを想像してほしい)

 3, 囲い、姫に対して「そいつ誰だよ」と言う。

 4, 姫、Dに肩を抱かれている、囲いに対して「助けて」と言う。

 5, 囲い、Dに突進、しかしDに突き飛ばされてしまう。

 6, D、囲いを意にも介さず、マンションの自動ドアを開けようと、鍵を取り出す。

 7, 囲い、その鍵をナイフだと勘違いし、襲われると思い込み、身を守るために所持していた小型ナイフを手にしてDに突進。

 8, 囲い、Dの心臓を一突き、D死亡。

 9, 姫、悲鳴を上げる(ギャグではない)。住人が出てくる。

10, 住人、通報

 

背景事情・詳細説明

 

Q1 1で、なぜDと姫は一緒に歩いていたのか?

A1 飲み会をしたあとにDと姫の二人で二次会をしていたから。その後それなりに姫を酔わせて持ち帰り。いわゆるノリパコ。

 

Q2 1で、なぜ囲いはすぐに声をかけなかったのか?

A2 何かの間違いかもしれないので、様子見をするため。

 

Q3 4で、なぜ姫は「助けて」と言ったのか?

A3 保身のため、オタサーにて、姫は何人もの囲いと肉体関係にあったが、いい感じに囲いたちをコントロールしてきた。だから、こんなことでそのもてはやされている状況を手放したくはなかった。

 そこで、自分は無理やり連れて行かれたのであり、被害者だ。ということにするため、囲いに対して「助けて」と言うのであった。

 

Q5 7で、なぜ囲いは鍵をナイフと勘違いしたのか?

A5 画像のような折りたたみナイフのようなキーホルダーで、Dはこれを振って鍵を取り出していた。囲いは目が悪く、眼鏡をかけていたが、5の際に眼鏡が飛んでいってしまったため、その鍵をナイフと誤認してしまった。

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Q6 7で、なぜ囲いはナイフを持っていたのか?

A6 囲いは過去に何度もカツアゲをされており、そのトラウマから『護身用』としてナイフを携帯していたから。

 

こんな感じです。

 これの裁判劇を行うはずでした。

 

  弁護側の主張としては、誤想防衛を主張します。誤想防衛を簡単に説明すると「攻撃された(わけではないが)と思ってそれから身を守るために攻撃し返した」 というものです。正当防衛の派生系です。正当防衛はみんな知っていると思います。正当防衛では、本当に攻撃されていますが、誤想防衛では、実際には攻撃されていないものを攻撃されたと勘違いします。例を挙げておきます。

 

正当防衛の例:Yは、Xに殴られそうだったから、殴り返した。

誤想防衛の例:Xはただ手を上げただけだったが、Yは、Xに殴られると勘違いして殴った

 

  今回の事件において、最初の、囲いがDに突進した行動は、「助けて」と言った姫を守るための行動です。後のナイフで刺した行動は、ナイフで刺されそうだった(本当はただの鍵)のをナイフで刺したのは、自分の身を守るための行動です。どちらも、「守るため」の行動であったため、実際に攻撃されているわけでは ないとはいえ、勘違いしてしまう状況にあった、というわけです。

 囲いとDの身長のみ記載してあったのは、身長差をつくることによって、囲いのほうが客観的に見て弱かったという印象をつけるためです。そもそもキモオタが普通に戦ってDQNに勝てるわけがないんですけどね。

 

 しかし、この事案はボツになりました。内容としてはとても面白かったのですが、いかんせん現実的に考えて無理のある状況がたくさんあったのです。

  たとえば、いきなり変なキモオタに突進されたら、「なんだこいつ?」となって姫とのセックスどころではなく、シラけるはずです。「助けて」ってなんだよ、 ともなりますよね。囲いも姫もDも、何本か頭のねじがとんでいるストーリーだったのです。そのため、粘りはしたのですが、不採用となってしまいました。

 個人的にはものすごく気に入っていたストーリーだったのでなんとかこれでいきたかったんですけどね。姫と囲いとDQNのストーリーを考えるのはとても面白かったです。

 どうしてもお蔵入りのままではつまらなかったので、ここに(勝手に)書かせていただきました。

 

おわり